導入
勉強計画を立てたのに、数日で崩れてしまう。
予定表を作ったときは「今回はいける」と思ったのに、仕事や学校の予定が入ったり、思ったより問題集に時間がかかったりして、気づけば計画を見なくなる。
こうなると、自分の意志が弱いように感じるかもしれません。
でも、勉強計画が続かない原因は、やる気だけではありません。多くの場合、計画の作り方が「予定を並べるだけ」になっています。
勉強計画は、きれいな予定表を作るためのものではありません。
本来は、目標を決め、実行し、進み具合を見て、次の計画を直すための仕組みです。
この記事では、勉強計画の立て方を、自己調整学習・時間管理・検索練習などの研究をもとに整理します。難しい理論の説明ではなく、実際に今日から使える形に落とし込みます。
まず結論
勉強計画は、次の5ステップで作るのがおすすめです。
- 目標を1つに絞る
- やることを全部出す
- 1タスクにかかる時間を測る
- 「いつ・どこで・何をするか」まで決める
- 週1回、計画を見直す
大事なのは、最初から完璧な予定表を作らないことです。
計画は一度で完成しません。実際にやってみて、ズレたところを直しながら使うものです。
| 計画に入れるもの | 役割 |
|---|---|
| 目標 | 何のために勉強するかを決める |
| タスク | 何をやるかを具体化する |
| 所要時間 | 無理な計画を防ぐ |
| 実行条件 | いつ・どこで始めるかを決める |
| 復習予定 | 読みっぱなしを防ぐ |
| 週次レビュー | 崩れた計画を立て直す |
この記事では、この5ステップをそのまま使えるテンプレにして後半に置いています。まず考え方をつかみたい人は上から読み、すぐ作りたい人は「そのまま使える勉強計画テンプレ」まで進んでください。
勉強計画は「予定表」ではなく「自己調整」の仕組み
勉強計画というと、カレンダーやノートに予定を書くイメージがあります。
もちろん予定表は必要です。ただ、それだけでは足りません。
学習研究では、自分で学習を進める力を「自己調整学習」として扱います。自己調整学習では、学習を大きく3つの段階で考えます。
| 段階 | やること | 勉強計画での意味 |
|---|---|---|
| 準備 | 目標を決め、課題を分析する | 何を、いつまでに、どれくらいやるか決める |
| 実行 | 進み具合を見ながら学ぶ | 実際に勉強し、時間や理解度を記録する |
| 振り返り | 結果を見て次を調整する | 週1回、計画を直す |
つまり、勉強計画は「作ったら終わり」ではありません。
計画を作る、実行する、振り返る。この3つを回すための道具です。
計画倒れしやすい人ほど、予定を作るところで力を使い切ってしまいます。でも本当に大事なのは、計画がズレた後です。
ズレたときに戻れる形になっているか。ここが、続く計画と終わる計画の分かれ目です。
時間管理の研究でも、知識として時間管理を学ぶだけでなく、実際に計画を作り、守れたかを振り返る練習が重要だと示されています。
つまり、「計画の立て方を知っている」だけでは足りません。
今週の計画を作る。実際にやる。日曜にズレを見て直す。この小さな練習を繰り返すことが、勉強計画の本体です。
勉強計画表を作るメリット
勉強計画表を作るメリットは、予定が見やすくなることだけではありません。
一番大きいのは、「今日何をするか」で迷う時間を減らせることです。
| メリット | 何が変わるか |
|---|---|
| やることが見える | 机に向かったあと迷いにくい |
| 勉強量が見える | 詰め込みすぎに気づける |
| 復習日を作れる | 読みっぱなしを防げる |
| 遅れが見える | 早めに減らす・移す判断ができる |
| 達成感が残る | 続ける理由を作りやすい |
ただし、計画表を作ること自体が目的になると逆効果です。
色分けやデザインに時間をかけるより、「今週やること」「実際にやったこと」「次に直すこと」が分かる形にしましょう。
勉強計画表は、きれいに埋めるものではなく、学習を調整するための道具です。
勉強計画が崩れる4つの理由
計画が崩れる理由を先に知っておくと、立て方を変えやすくなります。
1. 目標だけで止まっている
「資格に合格する」
「英語をできるようにする」
「毎日勉強する」
こういう目標は悪くありません。ただ、このままだと行動に移しにくいです。
目標は、タスクに分けて初めて計画になります。
たとえば「資格に合格する」なら、次のように分けます。
- テキストを1章読む
- 章末問題を10問解く
- 間違えた問題を翌日に解き直す
- 週末に1週間分をテストする
目標だけで満足すると、計画は動きません。
2. 必要時間を甘く見積もっている
人は、作業にかかる時間を短く見積もりがちです。これは計画錯誤と呼ばれる現象として研究されています。
勉強でも同じです。
「この章なら30分で終わる」と思っていたのに、実際には90分かかる。これが続くと、計画はすぐに崩れます。
だから、最初の計画では感覚で時間を決めない方がいいです。
まず1回だけ測ります。
- 英単語20個に何分かかるか
- 問題集5問に何分かかるか
- テキスト10ページに何分かかるか
- 復習メモを書くのに何分かかるか
実測した時間をもとに計画を作ると、無理な予定を減らせます。
3. 復習の予定が入っていない
勉強計画が「新しい内容を進める予定」だけになっている人は多いです。
でも、学習効果を考えるなら、復習の予定が必要です。
特に有効性が示されている学習法として、分散学習と検索練習があります。
分散学習は、まとめて一気にやるのではなく、時間を空けて学ぶことです。
検索練習は、答えやノートを見直す前に、まず自分で思い出す練習です。
つまり、計画には「読む日」だけでなく「思い出す日」を入れる必要があります。
| よくある予定 | 改善した予定 |
|---|---|
| 月曜に第1章を読む | 月曜に第1章を読み、水曜に要点を思い出す |
| 土曜にまとめて5時間勉強 | 平日に30分ずつ分け、土曜は復習に使う |
| ノートを読み返す | まず白紙に要点を書き出し、その後ノートを見る |
復習は、読み直しだけでは弱いです。思い出す時間を計画に入れましょう。
4. 振り返りの日がない
計画は、実際にやってみるまで合っているか分かりません。
だから、週1回の見直しが必要です。
見直しといっても、長くやる必要はありません。10分で十分です。
見るのは次の3つです。
- 予定より時間がかかったもの
- やらなかったもの
- 来週減らすもの
ここで大事なのは、「もっと頑張る」と決めないことです。
計画が崩れたときに必要なのは、気合いではなく調整です。
勉強計画の立て方5ステップ
ここからは、実際の作り方を順番に整理します。
ステップ1. 目標を1つに絞る
最初に、目標を1つだけ決めます。
目標は大きすぎると行動にしにくいので、期限と状態を入れます。
| あいまいな目標 | 計画に使える目標 |
|---|---|
| 英語を勉強する | 3か月後にTOEIC600点を目指す |
| 資格を取りたい | 11月の試験で合格点を取る |
| 読書したい | 今月1冊読み、要点を10個メモする |
| 数学をやり直す | 4週間で中学数学の一次方程式まで復習する |
目標を増やしすぎると、計画も散らかります。
最初は1つでいいです。1つ進むと、次の目標も立てやすくなります。
ステップ2. やることを全部出す
次に、目標までに必要な作業を全部出します。
この段階では、まだ予定表に入れません。
まずは材料を並べます。
例: 資格試験の勉強
- テキストを読む
- 重要語句を覚える
- 章末問題を解く
- 過去問を解く
- 間違えた問題を解き直す
- 模試を受ける
- 苦手分野だけ復習する
ここで大事なのは、「読む」「解く」「思い出す」「直す」を分けることです。
全部を「勉強する」とまとめると、実行しにくくなります。
ステップ3. 1タスクにかかる時間を測る
次に、タスクごとの所要時間を測ります。
最初から全部を正確に測る必要はありません。代表的なタスクだけで大丈夫です。
| タスク | まず測る単位 |
|---|---|
| テキストを読む | 10ページ |
| 問題集を解く | 5問 |
| 英単語を覚える | 20語 |
| 復習する | 間違えた問題5問 |
| 読書メモを書く | 1章分 |
たとえば問題集5問に25分かかるなら、20問は単純計算で100分です。
実際には疲れや難易度の差があるので、少し余白を入れます。最初は、実測時間の1.3倍くらいで予定に入れると安全です。
| 実測時間 | 計画に入れる時間の目安 |
|---|---|
| 10分 | 15分 |
| 25分 | 30分から35分 |
| 45分 | 60分 |
| 90分 | 120分 |
この「測る」作業を入れるだけで、計画はかなり現実的になります。
ステップ4. 「いつ・どこで・何をするか」まで決める
「明日勉強する」だけでは弱いです。
行動に移しやすくするには、いつ、どこで、何をするかまで決めます。
| 弱い計画 | 強い計画 |
|---|---|
| 夜に勉強する | 21時に机で問題集を5問解く |
| 朝に英語をやる | 朝のコーヒー後に英単語20個を思い出す |
| 休日に復習する | 日曜10時に先週の間違いを10問解き直す |
| 通勤中に勉強する | 電車に乗ったら音声教材を1本聞く |
これは、実行意図と呼ばれる「if-then計画」に近い考え方です。
「もしこの場面になったら、この行動をする」と決めておくと、毎回やるかどうかを迷わずに済みます。
社会人なら、時間だけで固定するより、生活の流れにくっつける方が続きやすいです。
- 朝食後
- 通勤中
- 昼休みの最初の10分
- 帰宅して着替えた後
- 風呂に入る前
こうした具体的な開始条件を作りましょう。
ステップ5. 週1回、計画を見直す
最後に、週1回だけ見直します。
おすすめは日曜の10分です。
見直す内容はシンプルで構いません。
| 見ること | 判断 |
|---|---|
| 予定より時間がかかった | 次週は量を減らす |
| 何度も後回しにした | 時間帯か場所を変える |
| 復習できなかった | 新規学習を減らして復習を先に入れる |
| 余裕があった | 少しだけ増やす |
うまくいかなかった週ほど、量を増やさないでください。
「遅れたから来週2倍やる」は、また崩れる原因になります。
計画は、守るものではなく直すものです。
そのまま使える勉強計画テンプレ
ここまでの内容を、実際に書ける形にすると次のようになります。
ノート、手帳、メモアプリのどれに書いても構いません。最初は1週間分だけ作ってください。
今週の勉強計画
1. 今週の目標
-
2. 今週やるタスク
-
-
-
3. 実測した所要時間
- 例: 問題集5問 = 25分
-
4. いつ・どこで・何をするか
- 月:
- 火:
- 水:
- 木:
- 金:
- 土:
- 日:
5. 復習予定
- 翌日復習:
- 週末復習:
6. 予備日
-
7. 日曜レビュー
- 予定より時間がかかったもの:
- やらなかったもの:
- 来週減らすもの:
- 来週も残すもの:
書くときのコツは、空欄を全部埋めようとしないことです。
最初の週は、次の3つだけでも十分です。
- 今週の目標
- 月曜から金曜の小さいタスク
- 日曜レビューの時間
テンプレを完璧に埋めるより、1週間後に見直せる形にしておく方が大事です。
テンプレは目的別に使い分ける
勉強計画のテンプレは、1種類だけでは足りません。
学習期間によって、見るべき範囲が変わるからです。
| テンプレ | 使う場面 | 書くこと |
|---|---|---|
| 1週間テンプレ | 毎週の実行管理 | 今週の目標、曜日別タスク、復習日、予備日 |
| 1か月テンプレ | 試験や資格の中期管理 | 週ごとの範囲、到達目標、遅れ調整週 |
| 試験前テンプレ | 直前期 | 過去問、間違い直し、暗記確認、休息日 |
最初に作るなら、1週間テンプレだけで十分です。
ただし、試験日や締切がある場合は、先に1か月テンプレで全体像を決めてから、今週の計画に落とし込みます。
1か月テンプレ
1か月の勉強計画
今月の目標:
1週目:
- やる範囲:
- 復習すること:
- 確認テスト:
2週目:
- やる範囲:
- 復習すること:
- 確認テスト:
3週目:
- やる範囲:
- 復習すること:
- 確認テスト:
4週目:
- 遅れ調整:
- 苦手の復習:
- 来月に回すこと:
試験前1か月テンプレ
試験前1か月の計画
試験日:
残り日数:
優先する科目・分野:
1週目: 全体確認
- 出題範囲を確認:
- 苦手分野を洗い出す:
2週目: 演習
- 過去問または問題集:
- 間違いリスト:
3週目: 弱点補強
- 間違えた問題の解き直し:
- 暗記の穴を確認:
4週目: 仕上げ
- 新しい教材は増やさない:
- 間違いリストだけ確認:
- 睡眠と休息を確保:
ケース別の勉強計画例
ここでは、検索者が自分に当てはめやすいように、3つの例を出します。
資格勉強の場合
資格勉強では、テキストを読むだけでなく、問題演習と解き直しを計画に入れます。
| 曜日 | 予定 | 目的 |
|---|---|---|
| 月 | テキスト10ページを読む | 新規学習 |
| 火 | 章末問題5問を解く | 理解確認 |
| 水 | 火曜に間違えた問題を解き直す | 検索練習 |
| 木 | テキスト10ページを読む | 新規学習 |
| 金 | 重要語句を白紙に書き出す | 復習 |
| 土 | 遅れた分を調整 | 予備日 |
| 日 | 10分レビュー | 計画修正 |
資格勉強でやりがちな失敗は、テキストを読む予定だけで埋めることです。
合格に近づくには、「読んだか」より「思い出せるか」「解けるか」を見る必要があります。
英語学習の場合
英語学習では、単語、音読、問題演習を分けて計画に入れます。
| 曜日 | 予定 | 目的 |
|---|---|---|
| 月 | 英単語20語を確認 | 新規学習 |
| 火 | 前日の20語を見ずに思い出す | 検索練習 |
| 水 | 短文を5つ音読 | 低負荷の日 |
| 木 | 文法問題5問 | 演習 |
| 金 | 間違えた文法問題を解き直す | 復習 |
| 土 | リスニング音声を1本聞く | 実用練習 |
| 日 | 覚えていない単語だけ残す | 計画修正 |
英語は「毎日長時間」より、短い接触回数を増やす方が続けやすいです。
読書・独学の場合
読書や独学では、読み終えることより、使える形で残すことを目標にします。
| 曜日 | 予定 | 目的 |
|---|---|---|
| 月 | 20ページ読む | 新規インプット |
| 火 | 要点を3つ書く | 整理 |
| 水 | 要点を見ずに説明する | 検索練習 |
| 木 | 20ページ読む | 新規インプット |
| 金 | 自分の生活に使えることを1つ書く | 応用 |
| 土 | 読めなかった分を調整 | 予備日 |
| 日 | 今週の学びを5行でまとめる | 週次レビュー |
読書の場合、ノートをきれいにまとめすぎると時間がかかります。
最初は「要点3つ」「使えること1つ」くらいで十分です。
学生・定期テストの場合
定期テストや受験勉強では、科目が多いので「全部を毎日やる」計画にしない方が続きます。
まずは科目ごとに、今の状態を分けます。
| 状態 | 計画に入れること |
|---|---|
| 得意 | 週1回の確認問題 |
| 普通 | 学校ワーク、問題集、暗記確認 |
| 苦手 | 基礎の戻り学習、短い復習、質問する日 |
たとえば定期テスト2週間前なら、次のように組みます。
定期テスト2週間前の例
1週目:
- 英語: 教科書本文と単語を確認
- 数学: 学校ワークを1周
- 理科: 苦手単元だけ基礎に戻る
- 社会: 用語を覚える日と確認テストの日を分ける
2週目:
- 英語: 間違えた問題を解き直す
- 数学: 解けなかった問題だけ2周目
- 理科: 図や実験問題を確認
- 社会: 白紙に流れを書き出す
- 前日: 新しい範囲を増やさず、間違いリストだけ見る
学生の場合も、勉強計画の考え方は同じです。
きれいな計画表を作るより、苦手なところを見つけ、復習日と予備日を入れることを優先しましょう。
悪い計画を良い計画に直す例
ここで、計画倒れしやすい例を1つ直してみます。
悪い計画
目標: 3か月後の資格試験に合格する
平日: 毎日2時間勉強
土曜: 5時間勉強
日曜: 5時間勉強
やること:
- テキストを読む
- 問題集を解く
- 過去問を解く
この計画は、一見やる気があります。
でも、崩れやすいです。
- 何ページ読むのか分からない
- 問題を何問解くのか分からない
- 復習日がない
- 予備日がない
- 平日2時間が現実的か分からない
良い計画
目標: 3か月後の資格試験で合格点を取る
今週の目標:
- テキスト第1章を読む
- 章末問題を15問解く
- 間違えた問題を5問解き直す
実測:
- テキスト10ページ = 20分
- 問題5問 = 25分
曜日別:
- 月: 21時にテキスト10ページ
- 火: 21時に問題5問
- 水: 前日の間違いを3問解き直す
- 木: 21時にテキスト10ページ
- 金: 休み、または暗記10分
- 土: 遅れ調整
- 日: 10分レビュー
良い計画では、気合いよりも具体性を増やしています。
「毎日2時間」ではなく、「21時に問題5問」のように、開始条件とタスクを決めます。
さらに、金曜を軽くして、土曜に予備日を置いています。これなら、仕事や予定で1日崩れても戻りやすくなります。
社会人向けの勉強計画例
社会人は、毎日同じ量を勉強する計画にしない方が続きやすいです。
仕事の疲れや予定変更があるからです。
平日は短く、休日に調整する形にしましょう。
| 曜日 | 予定 | 目的 |
|---|---|---|
| 月 | 21時に問題集5問 | 新規学習 |
| 火 | 朝に前日の間違いを3問解き直す | 検索練習 |
| 水 | 休み、または英単語20語 | 低負荷の日 |
| 木 | 21時にテキスト10ページ | 新規学習 |
| 金 | 通勤中に要点メモを見ずに思い出す | 復習 |
| 土 | 遅れた分を調整 | 予備日 |
| 日 | 10分レビュー | 計画修正 |
ポイントは、予備日と休みを最初から入れておくことです。
休みを入れるとサボりに見えるかもしれません。でも、休みがない計画は、1回崩れたら戻れません。
続く計画には、余白があります。
残業が多い週は、平日の計画をさらに小さくします。
| 状況 | 計画の組み方 |
|---|---|
| 残業が多い | 平日は10分だけ、休日に30分から60分 |
| 朝が弱い | 夜ではなく昼休みや通勤に軽い復習を入れる |
| 家だと集中できない | カフェ、図書館、自習室など場所を固定する |
| 休日に予定が入りやすい | 土曜を予備日、日曜をレビューだけにする |
社会人の勉強計画は、理想の生活リズムに合わせるより、崩れやすい日を先に見込む方が現実的です。
ノート・手帳・アプリはどう使う?
勉強計画は、ノートでも手帳でもアプリでも作れます。
ただし、役割を分けた方が使いやすいです。
| 道具 | 向いている用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| ノート | 週の計画、振り返り、要点整理 | きれいに作ることが目的になりやすい |
| 手帳 | 日付つきの予定管理 | 細かく詰めすぎると崩れやすい |
| カレンダーアプリ | 勉強時間のブロック | 通知が多いと無視しやすい |
| 学習管理アプリ | 勉強時間や連続記録 | 記録だけで満足しないようにする |
| メモアプリ | 復習メモ、間違いリスト | 整理に時間をかけすぎない |
最初は、ノートかメモアプリに「今週やること」と「日曜レビュー」だけ書けば十分です。
道具を増やす前に、週1回見直す習慣を作りましょう。
道具を選ぶなら、次の基準で考えると迷いにくいです。
| 目的 | 向いている道具 |
|---|---|
| 週の予定をざっくり見たい | 手帳、方眼ノート |
| 勉強時間を記録したい | 学習管理アプリ |
| 復習リマインドが欲しい | カレンダーアプリ、タスク管理アプリ |
| 間違いリストを検索したい | メモアプリ |
| 集中時間を区切りたい | タイマー |
購入するなら、最初から多機能なものを選ぶ必要はありません。
勉強計画で必要なのは、「今週やること」「実際にやったこと」「来週直すこと」が残せる道具です。
道具の組み合わせ例
勉強計画に使う道具は、1つにまとめても、役割ごとに分けても構いません。
迷う場合は、次の組み合わせが使いやすいです。
| タイプ | 組み合わせ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 紙中心 | 方眼ノート + タイマー | 書きながら考えたい人 |
| デジタル中心 | カレンダーアプリ + メモアプリ | スマホやPCで管理したい人 |
| 記録重視 | 学習管理アプリ + ノート | 勉強時間を見える化したい人 |
| 資格勉強 | 手帳 + 間違いリスト | 試験日から逆算したい人 |
商品を選ぶときは、「続きそうか」より「見直しやすいか」で選ぶのがおすすめです。
計画を直せない道具は、最初だけ気分が上がっても、長くは使いにくいです。
勉強計画に入れるべき復習
勉強計画では、新しい内容を進める日だけでなく、復習日を入れます。
おすすめは、次の3種類です。
1. 翌日のミニ復習
前日に間違えた問題や覚えた単語を、翌日に少しだけ思い出します。
時間は5分から10分で十分です。
2. 週末のまとめ復習
日曜などに、1週間分の要点を見直します。
このとき、最初からノートを読まない方がいいです。まず白紙に思い出せることを書きます。
その後でノートや教材を見て、抜けていたところを確認します。
3. 間違いだけ復習
全部を復習しようとすると重くなります。
間違えた問題、思い出せなかった用語、説明できなかった内容だけを集めると、復習の効率が上がります。
計画が崩れたときの戻し方
計画は崩れます。
だから、崩れたときのルールを先に決めておきます。
おすすめは、次の3分類です。
| 未完了タスク | 判断 |
|---|---|
| 試験や締切に直結する | 今週中に残す |
| 重要だが急がない | 来週へ回す |
| なくても困らない | 消す |
全部を取り戻そうとすると、計画は重くなります。
やることを増やすより、減らす判断が大事です。
計画を見直すときは、次の順番で考えてください。
- まず復習を残す
- 次に締切が近いものを残す
- 新規学習を減らす
- 予備日に入らないものは翌週に回す
遅れたときこそ、新しいことを詰め込みすぎないようにしましょう。
研究を参考にするときの注意点
この記事では、自己調整学習、時間管理、分散学習、検索練習に関する研究を参考にしています。
ただし、勉強法の効果は目的や教材、学習者の状況によって変わります。
そのため、この記事の方法も「絶対にこの通りにやるべきもの」ではありません。
まずは1週間だけ試してください。そのうえで、量が多ければ減らし、時間帯が合わなければ変え、復習が足りなければ新規学習を少し削ります。
勉強計画は、最初から正解を当てるものではなく、自分に合う形へ調整していくものです。
よくある質問
Q1. 勉強計画は毎日作った方がいいですか?
毎日作るより、週1回見直す形がおすすめです。
毎日細かく作ると、ズレるたびに修正が必要になります。まずは週単位で決めて、日曜に10分だけ見直す形が続きやすいです。
Q2. 勉強時間は何時間にすればいいですか?
最初は、時間ではなくタスクの所要時間を測って決めます。
たとえば問題集5問に25分かかるなら、平日は25分から30分で組みます。社会人なら、最初から毎日2時間にしない方が現実的です。
Q3. 計画が崩れたらどうすればいいですか?
全部を取り戻そうとしないでください。
未完了タスクを「今週やる」「来週に回す」「消す」に分けます。計画は、守れなかった自分を責めるためではなく、次の週を軽くするために使います。
Q4. ノートとアプリはどちらがいいですか?
最初はどちらでも構いません。
ただし、役割を分けると使いやすいです。ノートは週の計画と振り返り、アプリは勉強時間や完了記録、メモアプリは間違いリストに向いています。
Q5. 復習はいつ入れればいいですか?
翌日と週末に入れるのがおすすめです。
翌日は5分から10分のミニ復習。週末は白紙に要点を書き出す復習にします。読み直すだけでなく、思い出す時間を作ることが大事です。
Q6. 勉強計画表は手書きとテンプレのどちらがいいですか?
最初はテンプレを使う方が楽です。
ただし、テンプレをきれいに埋める必要はありません。慣れてきたら、自分に必要な項目だけ残してください。最低限、「今週の目標」「曜日別タスク」「復習日」「予備日」「週1回の見直し」があれば十分です。
まとめ
勉強計画の立て方で大事なのは、予定をきれいに並べることではありません。
勉強計画は、目標を決め、実行し、振り返って直すための仕組みです。
- 目標を1つに絞る
- やることを全部出す
- 1タスクの所要時間を測る
- いつ・どこで・何をするか決める
- 新規学習だけでなく復習日を入れる
- 週1回、計画を見直す
計画は一度で完成しません。
崩れたら、直せばいいです。
まずは今週分だけで構いません。今日やることを3つに絞り、日曜に10分だけ見直すところから始めてみてください。
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参考文献・出典


- 自己調整学習と学業成績: Self-regulated learning training programs enhance university students’ academic performance, self-regulated learning strategies, and motivation: A meta-analysis
- 時間管理の実践と振り返り: How Did It Get So Late So Soon? The Effects of Time Management Knowledge and Practice on Students’ Time Management Skills and Academic Performance
- 目標設定研究レビュー: Goal setting in higher education: how, why, and when are students prompted to set goals?
- 学習法レビュー: Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques
- 検索練習のメタ分析: Rethinking the Use of Tests: A Meta-Analysis of Practice Testing
- 教室研究における検索練習レビュー: Retrieval Practice Consistently Benefits Student Learning
- 日本語文献: オンライン授業での大学生の自己調整学習方略使用と学習計画の立て方との関係
- 日本語文献: 計画は役に立つのか? -試験勉強における計画錯誤-

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